神無月最後の日曜日。朝から降っていた小雨は、いっとき止んで、結局午後から本格的な降りとなりました。
作ったカレーを母に届けるために、お隣の公園を抜けました。こんな雨です、誰もいないと思ったら、とんでもない。
傘をさしてお散歩する人や、帽子をかぶってジョギングする人。雨に濡れながら、自転車で走り去った男の子も。
それに、巨大な望遠レンズつきのカメラで、じっと木の上を狙っている集団。足音がしないよう、そっと歩きました。
ふだんは人前にはあまり姿を現さない珍しい小鳥が、雨でひっそりした公園を、愉しんでいたのかもしれません。
先週、ホオジロが数羽、木の実をついばんでいるのを初めて見ました。葉が落ちると、野鳥を探しやすくなります。
写真はどれも、まだまだ夏の面影の残る最近の公園。瑠璃茉莉の青、鮮やかです(上から3番目)。ピンクの花は、おそらく薄紅立葵(4番目右下)。これが、昔は根からマシュマロを作ったというmarsh mallow? 花壇の紫苑はほとんど色が抜け、もう終わりです。いま紅葉しているのは、アメリカ楓と花水木、そして櫨(ハゼ)の葉ぐらいでしょうか…。いよいよこれから、公園に魔法がかかったように変化する、色彩の季節がやってきます。