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design by shion

ル・コルビュジエのクルチェット邸
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昨日、ル・コルビュジエの設計によって世界の7か国に建てられた17の建築作品が、新たな世界文化遺産として登録されたことをunesco が発表。上野の国立西洋美術館も含まれているので、めでたしめでたしでした。わたしが初めてル・コルビュジエを意識したのは、美大生のころ。建築史の講義で知り、国立西洋美術館へも足を運んだはずなのですが、ブルータリストの暗~い鼠色した四角い箱、という印象以外に、まったく記憶がありません。

近代建築の巨匠による作品としてありがたがられていたとしても、一般人(自分を含む)からは、あまり愛されていなかったような気さえします。が、今回の登録で、おそらく、世界遺産好きの日本国民の見る目も変わり、あの殺風景なコンクリートにも輝きが生まれることでしょう。一方、ブエノスアイレスに滞在中の2004年の暮れに、casa brutus の仕事でデザインや建築を取材することになり、ラプラタ市にあるクルチェット邸を訪れました。

アルゼンチン人外科医のパブロ・ドミンゴ・クルチェット氏の依頼により、1948年にル・コルビュジエが設計した私邸は、白く、ユートピア的で、好みでした(笑)。現在は建築家協会が管理していますが、予約をすれば見学できるため、建築家やその卵や近代建築マニア、とりわけル・コルビュジエ崇拝者が「巡礼」する「聖地」のひとつとなっています。今回の世界文化遺産への登録で、今後、巡礼者が増えることは間違いなさそうです。

屋根を利用した広いテラス(屋上庭園)。白壁の明るい室内。ところどころに配された木の材質が、住人の暮らしに温かみを与えていたことでしょう。
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窓やドアの空色が印象的(ドイツのヴァイゼンホフ住宅でも使用)。バスルームに貼られたモザイクタイルがゴージャス(これ、数年前に大流行しましたよ)。
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ル・コルビュジエ建築の特徴のひとつ、ピロティ。スパイラルランプ(傾斜路)がアラモの樹を取り囲んでいます(きっと今では、かなり育ってますね)。
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数年前、ここを舞台にした映画『el hombre de al lado』(ダークなユーモアが効いた映画)を観ました。実際に住んだときの「皮肉な混乱」がわかります。

今日、近畿地方は梅雨明けしました。うれしいような、うれしくないような。
よい週を!


あぶそる~とロンドンもよろしく。

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by serendipity_j | 2016-07-18 15:51 | buenos aires
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