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さよなら初夏の光

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雨の日は少なく、初夏の光が射すことが多く、珍しく爽やかだった水無月――。救われる気持ちですごせたいっぽう、まるですべての感情を失ったかのように、ひと月がすぎてゆきました。もちろんその理由は母の他界にありますが、寂しさや悲しみをあえて感じないための、自己防衛だったような気がします。

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けれど、半ば放心状態の水無月をふりかえると、母の死亡に伴う諸手続きと仏事の準備、わけても「家じまい」に圧倒されていました。父亡きあと、家を兄の家族に明け渡し、大切なものと身の回りのものだけを持って、人生で初めての独り暮らしをはじめた母でしたが、15年間にためつづけたモノモノモノ!

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何を見ても母の想い出がよみがえり、メモや日記を読んでは母の気持ちを知って、ついつい手が止まりがちです。わたしが「メモ魔」なのも、切り抜きをスクラップする習慣も、間違いなく母の遺伝でした。ただし決定的な相違は、捨てられない+整理できない世代と、シンプルライフの洗礼を受けた世代の差?

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押入れには、わたしが子ども時代に使っていた毛布や新品の寝具がごっそり詰まっていて、次から次へと出てくる箱や缶のなかには、服に端切れに毛糸にボタン、そして糸。年代物の柳行李は、着物や反物でぎっしり。箱を50個くらいつぶして紙のリサイクルに出し、これで終わり!と思ったそばから、また箱…。

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というわけで、水無月のはじまりとともに途方に暮れていたところへ、娘が助っ人にやってきて、「家じまい」は動き出しました。まだまだ先は見えませんが、(母の遺伝ではない)「片づけ魔」の性分が勝り、感傷を捨てる術を身に着けた感じ…。ほんとうにうんざりするので、毎日少しずつの作業なのです。

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母が用意していた新品のパジャマ入り「入院セット」と別の「準入院セット」も、入院時には一度も間に合うことなく押入れの奥から出てきました。捨てても捨ててもまだある不用品に、もう何も感じることなく片づけています。毎日埃まみれで帰宅し、母の遺影に、「う~ん、お母さ~ん!」と嘆くこのごろです。


あぶそる~とロンドンもよろしく。

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by serendipity_j | 2017-06-30 21:55 | weed | Comments(0)
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