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8月のサラエヴォ
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今年もまた、8時15分に黙とうをささげました。脱原発がこれまでになく関心を集めている昨今、「広島原爆の日」の意味も重いはずです。

震災があって初めて、いつのまにか、地球を放射能で汚染することと引き換えに、電力を原発に頼りきっていたことに愕然としました。

67年前、大量殺戮のための核爆弾が、じっさいに、それも日本に対して2度も使用されたのは、人類の歴史上もっとも愚かなことです。
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放射線の影響と障害が研究されてきたにもかかわらず、核爆弾を未だ造りつづけている事実を思い出させてくれるが、この日なのです。

戦争は、遙か昔、あるいはどこか遠い国のことのように思えますが、8月6日はわたしにとって、サラエヴォ旅行を懐かしむ日でもあります。
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15年前の今日、ボスニア紛争が終結してまだ1年あまりのサラエヴォにいました。戦争の傷跡に間近に触れたのは、あれが最初で最後。

10日間滞在していた友人宅の向かいの家から、突然叫び出す女性の声が、毎日聞こえてきました。戦争のショックによる症状なのでしょう。
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鷲の飾りが美しい郵便局は、建物のなかがすっかり焼け落ち(2001年に修復が完成)、市内では銃弾痕のある建物が多く見られました。

それでも、市場にいけば新鮮な野菜、バザールには銀製品、カフェあり現代美術のギャラリーありで、間に合わせの観光案内所も…。
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皮肉なことに、オリヴィエロ・トスカーニが「サラエヴォで死んだ兵士」の血に染まった服の写真をポスターに使った、あのbenetton まで。

赤い実をつけた野苺や野生の馬の群が見られるサラエヴォの山は、地雷で埋まる以前の1984年に、冬季オリンピックが開催されました。
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傷ついたサラエヴォが、あれからどう復興をしたのか、映画をとおしてほんの一部しか知りません。傷ついた人々の心はどうでしょう?

このいまもどこかで起きている愚かな戦争、そしてわけても核爆弾というもっとも愚かな存在を思い出すための、8月6日なのです。
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ゴダールがボスニア紛争勃発直後に製作した2分ほどの映画『je vous salue, sarajevo』が、なんとインターネットで観られます。

いつも小難しい話が多いゴダールですけど、「文化はルールで芸術は例外」という、エソテリックでありながらも、シンプルな思想。
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急に強風が吹いたと思ったら、雷が轟いて大粒の雨が――。サラエヴォも4時をすぎると、夕立の時間でした。あの蒸し暑さを思い出します。


p.s.
性懲りもなくオリンピックの話です。開催国のteam gee bee (英国チーム)もがんばってますが、日本のチーム力はピカイチ。水泳、松田選手の「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかないって…」の話にホロリとし、思わず涙(笑)。自分よりも、誰かのためにと思うほうが、頑張れるものなのですよね? フェンシングもすごいし女子卓球もすごい。まだバレーボールも残ってますし、サッカーも男女ともに力いっぱい戦って!



*londondocomoのポータルサイトで外信コラムを連載中*
ロンドン五輪開幕前の「あってはならないこと」総まとめ。
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by serendipity_j | 2012-08-06 17:02 | 旅行 overseas
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