今年も、冬景色になるまえのお隣の公園が、赤く燃えあがるとき。寒くなるのは嬉しくないけれど、不思議な世界に入りこむことができる、待ちに待った季節です。
モミジより好き、と言っても嘘ではないほど、メタセコイヤと落羽松の赤錆色には、心を奪われます。得も言われぬその色の美しさだけでなく、木の香りがまた格別。
欧米では、「dawn redwood」と呼ばれるメタセコイヤと「swamp cypress」と呼ばれる落羽松。両者はほんとうにそっくりなので、なかなか見分けがつきません。
若葉の出た春に特徴を覚えて、わかったつもりでいました。それが秋にはわからなくなり、昨日、ついに区別できるようなった!と思ったのに、今日はまた混乱(笑)。
赤錆色の針が一面をおおう場所で足を止め、クリスマスを思い出させる木の香りを吸いこみ、枝の隙間からのぞく青空を見あげると…まるで別世界にいるようなのです。