小麦粉を使ったお菓子、あるいは蒸したお菓子など、一応は定義されているプディング。でも英国では、デザートのことをプディングと呼びます。
涼しくなってくると、スポンジケーキにカスタードソースをかけて食べる、英国人独特の食べ方の、いかにも大衆的なプディングが恋しくなります。英国の子どもたちは、給食で覚えたこの味を、おそらく大人になってからも愛しているにちがいありません。つまり、コンフォートフードの決定版?その場合、「カスタード」と呼ばれるクレム・アングレーズは、コーンスターチを入れて作るのでややチープな味。でも、それがまたいいんです(笑)。英国にあるもので恋しくなるのは、そういったプディングと、公園と蚤の市と、民族の多様性。スコットランド抜きの英国なんて、想像できません!生まれてから今までに見た最も美しい景色は?と訊ねられたなら、車窓から見た、一面のヒースの上をウサギが跳び回っていたハイランド地方の景色…。
スコットランドがグレートブリテンから独立するかどうか、住民投票によってついに決定する今日。英国の運命を、世界が固唾を呑んで見守っています。
本日のプディング : brandy flavoured apple sponge with a great big dollop of good, old-fashioned custard