とうとう、秋が終わりつつあります。枝の先でカタカタと音楽を奏でながらはためいていたギンドロ(裏白の木)の葉も、ほとんど落ちてしまいました。目につくようになった小鳥が、一斉に飛び立ったのかと思って目をやると、風に舞いあげられたクヌギの枯れ葉…。紅葉もすっかり裸になり、景色は日毎に変わってゆきます。
ことしは暖かい秋だったので、仙人草がまだ咲いているものの、きょうの寒さでは震えていることでしょう。わたしは、ティッシュがいるくらいピリッと冷たい風のなかを歩くのも、ぜんぜん嫌いではありません。でも、齢とともに寒さが身にこたえるようになって、この冬が厳しすぎず長く居座らないことを、祈るばかりです。
きょう、ご近所を歩いていたら、いつもはお正月が明けてから咲く生け垣の足もとに植えられたニオイスミレが、いくつか花を開いていました。いっぽう、公園の花壇は、例年どおり、パンジーとストック、葉牡丹に入れ替わり、少々退屈な眺めに…。花が貴重になるこの時期、微妙な色彩で朽ちてゆく草花のほうに魅せられます。
息子夫婦が12年間一緒にすごした猫のタバサ、治療と看病の甲斐なく逝ってしまったと、先週、メールが届きました。わたしが飼っていたプードルのタバサを亡くしたとき花を買いに走ったので、すぐに花を手配しました。子どもがいないふたりにとっては子どものようでもあったので、辛く悲しく、淋しい日がしばらくつづきます。
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