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カテゴリ:weed( 40 )
黄色のファンタジーと母の日

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タンポポのピークは過ぎた、と思ったものの、道端でも草むらでもまだまだ勢いよく咲いています。それどころか、タンポポによく似たお陽さま色の花が春の饗宴に仲間入りし、この牧歌的な光景はまだとうぶん見られそうです。歩きながら、少しちがって見える形の花が目につくと、ついつい摘んで帰るので、このところわが家には、いつも無数の小さなお陽さまが…。

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タンポポをはじめ、黄色をした野の花は、初めて花に気づいたときの原点に立ち返らせてくれるような、そんなイノセントな記憶を呼び起こしたり、あるいは束の間、ピュアな空想をさせてくれたりします。それにしても、黄色い野の花にはなんて多くの種類があるのでしょう。気にすれば気にするほど、じつは知らなかったという花がつぎつぎに出てくるようなのです。

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いま、お隣の公園で咲いているのは:

ブタナ(豚菜) hypochaeris radicata ;ハナニガナ(花苦菜) ixeris dentata var. albiflora f. amplifolia ; オオジシバリ大地縛 ixeris debilis ; コウゾリナ(髭剃菜) picris hieracioides l. subsp. japonica ; オニタビラコ(鬼田平子) youngia japonica ; ヤクシソウ(薬師草) youngia denticulata ; ミツバツチグリ(三葉土栗) potentilla freyniana ; イヌガラシ(犬芥子); rorippa indica コメツブツメクサ(米粒詰草) trifolium dubium ; キツネノボタン(狐の牡丹)ranunculus silerifolius


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いろいろ調べているうち、数年まえにお隣の公園で初めて見て写真を撮っておいた花の名前が判明。セイヨウヨモギ(西洋蓬)parentucellia viscosa でした。一方、昔、実家の庭で咲いていたエニシダを思い出させるミヤコグサ(都草)lotus japonicus は、道端では咲いているもものの公園ではまったく見かけません。それにキンポウゲ(金鳳花)ranunculusjaponicus も。

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そして、なぜかハハコグサ(母子草)gnaphalium affine も見かけません…。そういえば、きょうは母の日でしたね。母の日は、母の愛情に感謝するだけでなく、自分が母親になれた幸運にも感謝する日だと思っています。先月、母の遺品の写真や手紙類をようやく押入れに片づけましたが、わたしが母に世界のあちこちから送った母の日のカードがたくさん出てきました。

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母の書いた手紙もまた捨てられないもので、大半がノマドのようだった人生にもよらず残っています。花やカードを贈る母はもういません。きのう、公園の花壇で咲きはじめたナデシコを見て、(わたしのような)お転婆とは真逆だった母を花にたとえたなら、きっとこの花だわ、と思いました。とうとうわたしも「母のない子」になってしまいましたけど、雑草が無視できない花好きは、まちがいなく母の遺伝です。


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by serendipity_j | 2018-05-13 13:03 | weed | Comments(0)
立夏の雑草愛

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食材の買い出しにいくたびに、そして公園に歩きにいくたびに、かならず目を向けるのが道の両脇で咲いている花…。生えている場所の違いで、「野草」といえばぐっとロマンティックなイメージに変わりますが、ふだん邪魔もの扱いされている、いわゆる雑草の花です。花壇の花と同様、季節がめぐるにつれどんな花が咲きはじめたのかと、気になってしかたありません。

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先月の下旬あたりから花が咲きはじめた雑草で、地味さにかけてはピカイチなのがこのオヤブジラミ(雄藪虱)です。セリ科のなかまでは花がきわめて小さく、花が咲いたところを家でじっくり眺めようと思い、これまでも遠慮がちにつぼみを摘んではいました。連休中の立夏を迎えた五月晴れの日、群生している公園の草むらから数本、思い切りよく手折ってきました。

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あまりに控えめな花ゆえ、これまで花が咲いているところには気づかなかったほどです。むしろ、ニンジンの葉に似ている美しい葉っぱのほうに惹かれてました。というわけで、初めてちゃんと花を見て、初めて名前を調べた次第。が、雑草の宿命か、学名が torilis scabra のこの花もご多分にもれず気の毒なネーミング。 英語の名前だと、rough hedge parsley なんですが…。

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最近はなんでもネットで検索するので、こんな本をもっていることさえすっかり忘れてましたよ~。久しぶりに本棚から引き出してペラペラとページをめくると、ロンドンですごす初めての春に、家のそばの草むらで cow parsley queen ann’s lace を夢中で摘み、名前を知りたくてこの本を買ったときの記憶がよみがえりました。わたしの雑草愛は、永遠です(笑)。

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by serendipity_j | 2018-05-07 23:24 | weed | Comments(2)
さよなら初夏の光

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雨の日は少なく、初夏の光が射すことが多く、珍しく爽やかだった水無月――。救われる気持ちですごせたいっぽう、まるですべての感情を失ったかのように、ひと月がすぎてゆきました。もちろんその理由は母の他界にありますが、寂しさや悲しみをあえて感じないための、自己防衛だったような気がします。

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けれど、半ば放心状態の水無月をふりかえると、母の死亡に伴う諸手続きと仏事の準備、わけても「家じまい」に圧倒されていました。父亡きあと、家を兄の家族に明け渡し、大切なものと身の回りのものだけを持って、人生で初めての独り暮らしをはじめた母でしたが、15年間にためつづけたモノモノモノ!

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何を見ても母の想い出がよみがえり、メモや日記を読んでは母の気持ちを知って、ついつい手が止まりがちです。わたしが「メモ魔」なのも、切り抜きをスクラップする習慣も、間違いなく母の遺伝でした。ただし決定的な相違は、捨てられない+整理できない世代と、シンプルライフの洗礼を受けた世代の差?

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押入れには、わたしが子ども時代に使っていた毛布や新品の寝具がごっそり詰まっていて、次から次へと出てくる箱や缶のなかには、服に端切れに毛糸にボタン、そして糸。年代物の柳行李は、着物や反物でぎっしり。箱を50個くらいつぶして紙のリサイクルに出し、これで終わり!と思ったそばから、また箱…。

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というわけで、水無月のはじまりとともに途方に暮れていたところへ、娘が助っ人にやってきて、「家じまい」は動き出しました。まだまだ先は見えませんが、(母の遺伝ではない)「片づけ魔」の性分が勝り、感傷を捨てる術を身に着けた感じ…。ほんとうにうんざりするので、毎日少しずつの作業なのです。

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母が用意していた新品のパジャマ入り「入院セット」と別の「準入院セット」も、入院時には一度も間に合うことなく押入れの奥から出てきました。捨てても捨ててもまだある不用品に、もう何も感じることなく片づけています。毎日埃まみれで帰宅し、母の遺影に、「う~ん、お母さ~ん!」と嘆くこのごろです。


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by serendipity_j | 2017-06-30 21:55 | weed | Comments(0)
神無月のペルシカリア
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歩いていると、どこからともなく香ってくる金木犀。日曜日に確認したときには、まだ花の姿も香りもありませんでしたから、ここ一両日で一斉に開花。
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今朝は母のところから自宅に戻る途中、秋の深まりを実感しながら歩きました。とはいえ、気温だけでなく湿度も高い今日は、秋というより夏の陽気。
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ちゃんと秋の花が咲き、紅葉も柿に始まって桜もすでに色づき始めましたが、草も木も花も、日々異なる寒暖の大きな差に、とまどっていることでしょう。
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暑さに疲れた植物に、とりわけ優しいのがこの季節。雑草も繁茂しています。わけてもいま、子孫を残す営みに旺盛なのがタデ科。水際を見るとびっしり!
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蓼食う虫も好き好きの、あのタデです。地味だけれど、よく見るとどれも可愛い花ばかりで、この秋の薄紅のミゾソバ(persicaria thunbergii)は格別。
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お隣の公園にはほかにも(上から順番に)、細長い葉のシロバナアキノウナギツカミ(persicaria sieboldi?もしかするとナガバノウナゴツカミpersicaria hastato-sagittata かも)、小さな花の形が桜のようなシロバナサクラタデ(persicaria japonica)などが咲いています。以上が、ペルシカリア(persicaria イヌタデ属)。

そして、もともとは園芸用として海を越えた名前に「japanese」のつく秋の花で、米国を覆い尽くす勢いのクズ(japanese arrowroot/ kudzu)同様、英国ではjapanese knotweed と呼ばれてみんなから憎まれているイタドリ(fallopia japonica)もタデ科(poligonaceae)の仲間です。地味な花ですが、わたしは好き。ただし、(ロンドンに住んでいたときにはわたしも駆除に苦労したように)一夜にして2メートルほどに成長し、突然ジャングルが出現しなければ、の話ですが。


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by serendipity_j | 2016-10-18 14:42 | weed | Comments(0)
初秋のクサニワトコ、朱色の実
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今年の夏に発見した花、クサニワトコ(別名ソクズ)をお見せしてからひと月。老母が検診を受けるために病院へつきそう機会が、最近ありました。
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あれ以来、クサニワトコが気になっていたわたしは、検査と診察のあいだの待ち時間を利用し、実をつけた姿を見ようと例の空き地へとダッシュ(笑)。
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クサニワトコは刈られもせずあのままで、無数の小さな実を結んでいました。熟した実は、赤というより朱色。緑から黄、そして朱に色づくようです。
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鈴なりについた赤珊瑚の珠のような実に、ん、なにかに似てる?と思い、すぐに浮かんだのが昔々のお雛さま享保雛古今雛)の女雛の冠でした。
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というわけで、アンティークな趣のクサニワトコの実。家で写真を撮るために、崖から落ちないよう気をつけながら、ふたたび花盗人に(お許しを)。
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この多年草のsambusucuc chinensis (またはjavanica)はchinese red elder と呼ばれることもあり、ちなみにjapanese red elder は日本のニワトコです。

ところで、白いテーブルのうえにこぼれた朱色の粒を見て、日の丸を連想してしまいました。なんと地元大阪で開催された(現在も試合中! ただし消化試合)テニスの国別対抗戦devis cup では、ウクライナをストレートで破ってあっけなく日本の勝利。今後の、若手の活躍がたのしみです。公式サイトの記事を読むと、ウクライナの選手たちは時差と蒸し暑い気候に悩まされ、そのうえスミルノフ選手は、試合前夜にリゾットを食べて(え、どこでどんな?)下痢までしちゃったとか。どちらの選手のみなさんも(錦織選手をはじめ日本の選手もほとんどが拠点は海外?)時差ボケと闘っての試合。しかも、この大阪特有の蒸し暑さに苦しめられるなんて…。勝ってうれしいけれど、ほんと~に、もうしわけない気持ちでございます(苦笑)。

よい連休を!

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by serendipity_j | 2016-09-18 15:21 | weed | Comments(0)
真夏に咲く白い花、クサニワトコ
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先日、母が入院中の病院から駅に出る途中の道で、白いレース状の花が目に留まりました。空き地に群生しているのは、たぶんこれまで見たことのない雑草。
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高さが1メートル以上で、ずいぶん立派に育ったセリ科の花のようですが、開花ピークを真夏に迎える種類があるとは思えず、だいいち、葉の形がちがう…?
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灼熱の太陽が照りつけるなか立ち止まって、数日間は花や葉をじっくり眺め、答えが出ないので、ついに草むらに手を伸ばし、2本ほど、家にもち帰りました。
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葉も花もエルダーフラワーに似ているけれど、これは木ではなく草です。で、ネットで調べてようやく突き止めた正体は「ソクズ」。初めて聞く名前の野草…。
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またの名を「クサニワトコ」、とあり、ん、これで納得。ボタンとシャクヤクの関係のように、エルダーフラワー(ニワトコ)の「草ヴァージョン」なのです。
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属はスイカズラで科はニワトコ。似ていたわけですね。ただしこのクサニワトコには、ハニーサックルやエルダーフラワーのような、甘く強い香りはありません。
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原産地は中国と日本。英名は「chinese elder」。漢方薬に用いられているそうです。蒸し暑さに負けない「草のニワトコ」。この夏、初めて出会った花でした。


ところできょうは、71年前に戦争が終わった日。ことし、3度目の黙祷を捧げました。暑い盛りの8月に3度ある、平和への願いを新たにする最後のチャンスです。平和への考え方は人それぞれちがいますが、わたしは、「祖国のために命を捧げろ!」という人(自分の命は?)を防衛大臣に据え、あの手この手で、日本人のもつきわめて真面目なメンタリティーを戦前に回帰させようとするabe 首相の思惑には、give me a break! という感じで、いまでは、あの声(いつも「…で、ごジャイます」で終わる軽い言葉の羅列)を聞くたび虫唾が走ります。

一方、地球の裏側では、スポーツ選手たちのさわやかなバトルがつづき、連日、夜中から始まる応援のせいか、わたしは少し痩せました(笑)。スポーツは生がいい!といっておきながら、じつは、ハラハラドキドキのしどおしで、見ていられない場面のほうが多いくらいです。ところが、今朝の錦織選手 vs rafa(ナダル選手)の3位決定戦の決定的瞬間だけは、なぜか錦織選手のメダルを確信し、見届けることできました。まだメダル獲得の可能性のある競技は残ってますが、メダルの色は、何色だっていいんです。メダルをとれなくったっていいんですよ。日本を代表して参加したすべての選手を、誇りに思います!

p.s.
余談ながら、トイレットブレイクで錦織選手がなかなか戻らないときには、トイレで何者かに襲われたのではないかと、ものすごく心配したんですが(原因は、単に、トイレまでの距離があったからのよう?)、例のごとくヤル気満々でコートに立っていたrafa が、「遅すぎる!」という感じで、審判に文句をいっていたのが印象的。でも、じつは、錦織選手に腹を立てていた、というよりも、審判への苛立ちだったようです。昨年のリオ・オープンでトイレットブレイクをとったrafa が、ショーツを前後さかさまにはいて戻ったところ、はきなおしを許可しなかったのが、あの審判だったのです! そのときの因縁が、原因のようでした。


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by serendipity_j | 2016-08-15 13:32 | weed | Comments(2)
ドッグデイズ葉月
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公園を歩いていても、週日の繁華街へ出かけても、大勢の親子でいっぱい。夏休みですもん、毎日楽しく過ごしたい!と子どもたちは思って当然。夏休みに入った盛夏の時期ならではの、いい想い出をつくりたいですよね。というわけで、子をもつ親は、夏休みはたいへんです。でもでも、なにも特別なことをしなかったとしても、大人になったとき、どんな夏休みの想い出も、宝物になります。
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うちの子どもたちはどれほど覚えているかわかりませんが、英国で送る初めての夏休みに旅行したスコットランドを、わたしはいまでもよく思い出します。
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イングランドとは異なる風土と文化から生まれる美しさに、すっかり魅せられてロンドンのフラットに戻ると、台所に飾っていたアザミの花が冠毛だけに…。
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スコットランドではいたるところで見かけた、国花のアザミのモチーフ。まだ新しい記憶が、羽毛のごとくフワリフワリと舞ってしまうような気がしました。
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うちの母の夏休みの思い出は、比叡山延暦寺での座禅合宿。臨海学校のことも、よく話に出てきます。どれも、戦争前の、平和なころの想い出です。その戦争前のような、暗~いニュースが多いこのごろ…。正気とは思えない発想や発言をする政治家の台頭で、世界が崩壊してゆくような気にさえなるこの夏、ついに老母が体調を崩し、先週、入院しました。蒸し暑い夏は、高齢者には堪えます。


(写真のアザミは6月に撮影。日本は英国よりも2か月ほど早く咲きますから…)

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by serendipity_j | 2016-08-02 23:30 | weed | Comments(0)
初夏の忍冬
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本日も、完璧な五月晴れ。ところがわたしは、先週からひどくなりつつあった首のコリが極地に達し、今朝は首に力が入らずになかなか起きあがることができなくなって、ようやく起きあがってからは、老いた母にしばらく肩もみをしてもらう始末でした。
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まあなんとか首が回るようになったので、こんな気持ちのいい日を無駄にすることができず、首を気にしつつ公園を遠回りして、自宅に帰ることにしました。久しぶりに寄ったコテージガーデンでは、花壇の植え替えで忙しい園芸ボランティアの方々の姿が。
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開花時期を迎えた花の顔ぶれは、先日歩いたときとはだいぶ変わっています。黄のカロライナジャスミンはすっかり終わり、いま咲き乱れているのは白いスタージャスミン。すぐそばをとおったとき、ジャスミンとは違う、どこか懐かしい甘い香りがしました。
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気になって数歩後戻りしてみると、香りの主はちゃっかりジャスミンに紛れて咲いてるスイカズラでした。「忍冬」という漢字をあてると趣を感じさせるものの、欧米では、「ジャパニーズハニーサックル」の名で愛されながらも繁殖力の強さゆえの嫌われ者。
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雑草にしておくにはもったいない花だといつも思うのですけど、れっきとしたハーブです。前回お話ししたように、エルダーフラワー(スイカズラ科)を手に入れた以上シロップづくりはしませんが(笑)、毎年この甘い香りを嗅ぐと、初夏の訪れに気づきます。
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by serendipity_j | 2016-05-18 17:47 | weed | Comments(0)
野趣なハーバルティータイム(+ prince の3ショットのオマケ)
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摘みたてのカキドオシがハーブティーになると知った以上、試さない手はない? この時期を逃すと1年待つことになるため、急いで「秘密の花園」へ。
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ピークは過ぎたものの、薄紫の花はまだ咲いています。小雨がパラパラと降り始めたなか、柔らかい茎を選んで欲張りに摘みました(半分は乾燥用)。
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というわけで、野趣で春らしいティータイム。とっておきのお菓子は、純和風でもなく純洋風でもない、源 吉兆庵の花皐月(母のいただきもの)。
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10分ほど待ち、ほんのり緑色になったカキドオシのお茶は、なかなかいい香りがします。春の若草の香りと、薬草独特のわずかに鼻をつくような香り。
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飲んでみると意外に清涼感があり、生の葉で淹れたミントティーにちょっとだけ似ている感じ。カキドオシとミントは親類ですから、あたりまえ?
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海外のサイトを調べると、フレッシュでもドライでも、ground ivy(カキドオシ)のお茶には蜂蜜がつきもののよう。でも、甘いお菓子には抜きで。
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本日のハーバルティータイム : fresh ground ivy tea + steamed red bean cake ‘hana-satsuki’


いまだに、prince 追悼の「purple rain」をyoutubeで観ています。そういえば、コンサートにも行ったことがあったんだ(武道館だったかな?)、と今ごろ思い出しました。小柄なprince が遠くて、あまりにも小さすぎて、感動がイマイチだったので、すっかり忘れてました(笑)。一方、先日お話ししたprince とプリンス(charles)が会ったパーティでの写真が、最近、あちこちの追悼記事にアップされてます。で、わたしもアップ。当時の奥さんのmayte とlenny kravitz の3ショットです。パーティ会場では、取材クルーのカメラマンも全員タキシード着用というグラマラスさ! プレス写真だけの思い出(証拠?)ではつまらないので、わたしはホテルのアメニティーキットに入っていた使い捨てカメラ(無料だと思ってたのにバカ高い値段がついてた!)をこっそりパーティに持ち込み、セレブをバシャバシャ撮りました(関心はなかったものの、一応、チャールズ皇太子も)。今なら誰もがiphoneで自撮りしたでしょうね。スキャンしたのがどっかにあるはずなんですけど、捜すのが面倒なので、アルバムからベストショットを1枚。今は亡きprince …あああ、「お宝写真」になってしまった。

どうです、カメラ目線でしょ?
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yes, i was there and photographed prince, mayte & lenny kravitz @de beer and versace "diamonds are forever" charity fashion event on 9th june, 1999...my fondest memory


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by serendipity_j | 2016-04-26 20:20 | weed | Comments(0)
冬のsavage garden
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わたしが住む地区の、今朝の最低気温は-3.1℃。けれど明日の予報を見ると、もっと低くて-4.5℃となっています。モンスターストームに見舞われた北米の東海岸を考えればずっとましかもしれませんが、恐ろしい。昨日は最低気温が-1.9℃だったものの、日中の最高気温が+1.9℃と、11年前にこの地区の住人となって以来、いちばん寒い日だったようです。

それでも、冬の散歩は大好き。青空の下で裸木が輝いて見えるお隣の公園に誘われ、歩きに行きました。お陽さまが傾き始めていて、ほとんどの方が引きあげてしまったあとの公園は、寂りょうとした冬景色のなか…。ひっそりと静まり返った日曜日の公園の、わたしが「savage garden (野生の庭)」と呼ぶ草むらで、美しい色彩を目にしました。
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紅葉した灌木にヘクソガズラ(屁屎葛)のつるがからまり、つるには乾いた実が鈴なり。その色合いのなんともいえない渋さに、見とれました。
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アジアから渡った北米では、花が臭うために「skunk vine」と呼ばれているそうです。でも、実の可愛らしさは雑草にしておくのがもたいないほど。
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つる性の雑草の実の愛らしさでは、おそらく、「porcelain berry」と英語の名前がついているノブドウ(野葡萄)がいちばんかもしれません。ポーセリンでできた紫やトルコ色の玉のごとく、冷たさを感じさせる実を眺めるのが、秋の愉しみです。ところが昨秋は、公園のノブドウは不作でした。代わりに、数年前12月の公園で見つけた「宝の山」の写真を。
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あたりは冬ざれた景色だというのに、ノブドウの実の鮮やかさが、まだそのまま残っているのを発見し、まさに、「宝の山」だと思いました。
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病葉(わくらば)のついたノブドウだけでなく、ヘクソカズラもからまり、自然が生む形と彩の妙に、思わず息を呑んだことを思い出します。
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公園の片隅の、あちらこちらにある「savage garden」――。ここは現在、すっかりきれいに整えられて、野生の趣はもうありません。
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史上最強級といわれる寒波が、北半球を襲撃中。今週も厳しい寒さがつづきます。どうぞみなさま、お風邪など召しませぬように~!


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by serendipity_j | 2016-01-25 11:38 | weed | Comments(0)
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