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沙羅双樹の花の色

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ことしになって、運動もかねてかなり遠くのスーパーマーケットにかようようになったのですが、各玄関先で咲いているお花がきれいな静かな住宅地を抜けるルートが、最近ようやく定着。水無月に入ってしばらくしてから、いつものようにさまざまなお花に見とれながら歩いていると、一軒の住宅のまさに玄関先で満開を迎えた沙羅樹が目に入り、思わず足がとまりました。

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ある日突然、花が咲いているのが目につくまで、それがいったいなんの木かなど気になったこともなかった木…それが、羽二重のごとく光沢のある真っ白な花を無数につけていたのです。沙羅樹でした。二年まえに旅立った、横浜の友人を思い出します。みずからひとつひとつ選んで色をそろえたという、赤レンガの素敵な自宅が完成したとき、彼女が玄関先に植えた木でした。
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多感なころに、初めて『平家物語』の「祇園精舎」を耳にしたわたしは、祇園精舎が寺院を意味するなどまったく知らないまま(苦笑)、これほど美しい日本語の文章はほかにない!とシビレてしまったことがあり、その、平家物語に登場する沙羅双樹の花(本来の樹は、このナツツバキとは別物だそう)を、彼女の家で初めて見て、その美しさにまたシビレてしまったのでした。
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ラッフル状に縮れた花びらの縁の裂け具合と、金色の雄しべがひきたつ純白の透明感が、耽美的です。どこか冷たい響きを残す『平家物語』のイメージにぴったりだと感じ、妙に得心した瞬間でした。それからわたしは横浜を離れ、数年の年月が流れてから彼女を自宅に訪ねると、沙羅樹は枯れてしまったそうで、ほかの木が植えられていました。そして、彼女ももういません。

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まさにこの世は諸行無常。海を越えた大国の大統領が(ロシア共謀疑惑で追いつめながらもいまだに逃げ切り)、ずるくても嘘つきでも大統領ならオッケーという例を示しつづけるので、真面目だったはずのこちらの国でも、(多くの疑惑から逃げ延びるつもりの)不誠実で言葉の軽い首相に倣って、堂々と嘘をつく恥ずかしい大人が増えつつあるので、暗澹たる気もちです。

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盛者必衰の理をあらはす。おごれる者も久しからず…に早くなってくれ~


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by serendipity_j | 2018-06-15 23:20 | 四季 | Comments(0)
梅雨どきの頭、手、足

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たまにはファッションの話題を――年々、夏の訪れが早くなり、ことしのわたしは、陽射しが強い日には黒のラフィアで編んだつば広ハットをすでに4月にかぶっていました。5月になると、今度はナチュラルカラーのラフィアの中折れハットに変えたかわりに、陽をさえぎるために日傘をプラス。そして6月。梅雨に入って帽子は必要ないのに、かぶってないとなんとなく落ち着きません。というわけで、なるべく目立たない黒の帽子をかぶります。そのかわり、買い出しにいくときは、思い切り派手な夏用トートバッグの出番です。


旅行で訪れたホーチミン市と台北市で買った、いわゆるチープなお買い物バッグは、カラフルさが夏にぴったり。メキシコシティでは買わなかったものの、ロンドンのtopshop で見つけたメッシュ製の「mercado bag」は、ラテンアメリカっぽい色遣いが気に入ってます。

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キャスケット、アーミーキャップ、バケットハットに、フィドラーズキャップ(『屋根の上のバイオリン弾き』をご想像ください。casquette de marin breton というよりも…)と、ぜんぶ黒。大の帽子好きでもトシがトシですので、帽子が目立たちすぎないように(苦笑)。

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さて、ビルケンシュトックのホビット族になるまえの足もと――強い雨でないかぎりスニーカーです。新入りはnike tanjun (「単純=シンプル」からきているそう)。さすがに、流行の「アグリー系」はパスです。毎日、少なくとも3キロは歩くので、楽なのがいちばん?

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ひと時代まえとちがい、年寄り(自分をふくめて)のファッションが若々しくなったのは、お値段が手ごろなスポーツウェアのおかげです。スポーティなセンスだと、たとえ派手な色を身に着けていても「若づくり」に見えることなく、イケるんじゃないでしょうか?


全仏オープン、セリーナ・ウィリアムズ選手の黒のキャット(ウーマン)スーツには目が点になったものの、ことしは、気になるファッションは見られません(uniqlo のは、わたし的にはゼロ点)。車いす部門の国枝選手と上地選手が、男女ダブル優勝! ジュニア部門でも日本人選手が頑張ってますが、あしたは女子ダブルスの決勝です。穂積+二宮組を応援します!


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by serendipity_j | 2018-06-09 23:27 | miscellany | Comments(0)
甘夏オランジェット

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甘夏の旬も、そろそろ終わり? 甘い柑橘類ばかり食べていると、酸っぱい夏ミカンの味がやけに恋しくなるものです。赤道の北や南の産地から運ばれる輸入品のオレンジは一年中出回っているけれど、甘夏が食べられるのは夏のまえまで。市場から姿を消すまえに、ことしもマーマレードをつくりました。そのついでに、少しだけ厚切りにした皮を「オランジェット」に。

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法事に出席するために娘がきたとき、ちょっとご馳走をつくった最初の晩の食事のあとの、軽いデザートにしようと思ったからです。子どもたちがやってくるときは、滞在中のメニューを考えておきます。毎日だったらやってらんないものの、一緒に食卓を囲む機会は一年のうち数えるほどしかないので、ハリキリます(子どもたちが夫婦でやってくるときはなおさら)。

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できあいは買わずたいてい手づくりですが、つくれば安あがりという経済的理由にくわえ、たぶん、自分でつくるのが根っから好き、なのかも。家族(や友人)に食べてもらえるのがうれしいのです。でも、ふだんの食事に時間と気持ちの余裕ができたのはほんの最近…。亡母を看ていたとき、毎度毎度の料理に時間も愛情も惜しんでいたことに、いまは後悔の毎日です。

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本日のプリザーヴ

amanatsu-orangettesaux chocolate noir park diary  ダークチョコレートの甘夏オランジェット




ちょっとお知らせ:

お隣の公園は、わたしの生活になくてはならないものですが、母亡きあと、独り暮らしの自分にとって、公園を歩いて草花を愛でたり野鳥の歌を聞くことが、以前にもまして大切なルーティンになっていることに気づきました。公園についての話題がますます増えそうですので、思い切って新しいブログをはじめました。公園の四季折々を日誌のようにつづる park diaryよろしかったらお訪ねください。



よい週を!



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by serendipity_j | 2018-06-04 21:50 | クッキング preserve | Comments(0)
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